横浜の心理カウンセリング・コーチング・経営コンサルティングのビジョナリーマインド/日本セルフエンカレッジ協会

自分に自信が持てない

仕事がうまくいっているとき、慣れた仕事でルーティン化しているときはあまり感じないものですが、

思わぬ困難に陥ったとき、挫折を経験したとき、新しい環境に移ったとき、新しい仕事に取り組もうとするとき、

不安が大きくなったり、自分に自信が持てなくなったりします。

これは、たとえば、学校を卒業して新卒で会社に入った新入社員が先輩に注意されて自信をなくす

といったことだけでなく、何年も仕事で経験を積んできた人でもミスや失敗、上司からの叱責などで自信を持てなくなってしまいます。

異動や転職などで新しい職場に移ったけれども仕事に慣れない、周りの人たちと馴染めない、そういうときも不安な心が広がります。

これまでの地位や役職を失う、好きだった仕事から離れるといったときも喪失感を感じて、今後の不安や自信のなさが心の中で大きくなります。

いま「自信がない」と感じているのでしたら、現在はどんな環境にいらっしゃいますでしょうか?
もしくは過去に自信が持てていなかったときは、どんな状況のときだったでしょうか?

<誰でも自信がない?>

自分に対する自信を失うと、自信を持てていないのは自分だけのように感じて、周囲の人は自信を持って生きているように見えたり、「他の人は一体どうやって自信を持っているのだろう」と思ったりします。

ただ、自分自身のことを振り返ってみても、これまでは自信を持っているかどうか意識していなかったのではないでしょうか。
では、これまでも自信満々で生きていたかというとそうでもなく、むしろ、自分のダメなところや見たくないところには目を向けずに過ごしてきたということが多いと思います。

それと向き合わなくてはいけなくなった、そういう状況ではないでしょうか。

ここで、他の人にも目を向けてみると、成功している人や活躍している人でも意外と自信を持っていないことに気づきます。
その分野では一流のスポーツ選手でも自信を持てていないことは珍しいことではありません。
自信がないからこそ、自信を持てるように練習し努力をします。
自信がないからこそ、あえて強気の発言をして自分を奮い立たせようとします。

ある意味、みんな自信を持ててはいないのです。
何が違うのかと言うと、自信がなくて立ち止まってしまうのか、自信がないから努力しようとするかが違うのです。

<上には上がいて、下には下がいる>

これまで自信がないとは感じてなかった人が環境が変わると自信を無くしてしまうことがるように、自信は相対的なものです。

自分より上の人と比べると自信がなくなりますが、自分より下の人と比べると自信が出てきます。
(個人的には、上とか下という表現は好きではありませんが)

何かミスや失敗をしてしまったときでも、もっと大きなミスや失敗をした人と比べると、自分のやってしまったことは取り返し可能だと思えるでしょう。
上司に厳しく指摘されたときも、周りにもっと厳しくあたられている人を見ると、自分はまだいい方だと感じるでしょう。
新しい職場で馴染めずにいるときにも、以前に配属になった人ですぐに辞めてしまった人がいると、自分の適応能力が著しく欠落していると嘆くこともないでしょう。
慣れない仕事で苦労しているときも、世の中には自分よりもっと仕事が遅い人もいるはずだと思うと、気が楽になるでしょう。
世の中には、自分より多くのものやお金を持っている人もいれば持っていない人もいます。
自分より仕事のスキルを持っているように見える人もいればそうでないように見える人もいます。

自分より楽して生きている人もいればもっと苦労して生きている人もいます。
同じ職場の人たち、友人や知人たち、ネットやメディアで見聞きした人たち、日本中の人たち、世界中の人たちと視野を広げていくと、さまざまな人がいます。
誰と比べるかによって、自分の見方や自信はすぐに変わってしまうものです。


<自信を持っていない自分を受け入れるところから>

自分より下の人、恵まれていない人、苦労している人を見ると、「自分はまだいい方だな」と思えますが、一時的なものに過ぎません。
すぐに自分より上の人に目が向いて、自信がなくなってしまうかもしれません。
これからの先を乗り越えていけるか不安になり、自信を持てなく感じるかもしれません。

自信を持てないときに、練習するスポーツ選手のように努力をして自信の裏付けを得ようとするのは、習慣も大きいでしょう。
自信を持てないとき、自分の頭でぐるぐると考えていても、それで自信が生まれてくるわけではありません。

行動しないと、なかなか自信の種は見つかりません。また、行動したこと自体が自信につながります。
不安になったらバットを振る、走り込みをするように、それを習慣としているのでしょう。

自信のないときこそ、人の話を聞きに行く、本を読む、自己投資をする…。
それによって視点が変わり、その行動が自信を生んでくれます。

また、「自信を持てない」という方の話を伺うと、資格取得のために勉強をしていたり、実際に資格を取得していたり、
勉強をするために講座に通っていたり、と努力をしていらっしゃる方も多いです。
「自分はまだまだ」「もっと身に付けないと」と思って努力をされていて、それは向上心が強いと言えます。
その反面、現在の自分を否定して「もっともっと」と思っていても、自信はついていきません。

自信を失っているときは、自分が持っていないもの、できていないものばかりに目が向いていますので、
持っているもの、できているものに目を向けていくことが大切です。

1つミスをしてしまったかもしれませんが、ミスをせずにできたこともたくさんあるはずです。
上司から指摘されることがあっても、認められたこともあるでしょう。
新しい環境で戸惑っていても、これまで新たな環境に移って苦労を乗り越えていった経験もあるでしょう。
いままで困難や行き詰りそうな場面を突破してきたことがあるでしょう。
そのようなものに目を向けていくと、「できそうな」感覚が蘇ってきませんか。

その根底には、「自信の持てない」自分を受け入れることが必要です。
いまの自分を「こんなハズじゃない」「ああしてなければこんなことにならなかった」と過去にとらわれて、
現状を否定していると行動を起こすのも難しくなってきます。

現状を受け入れると、「いま自分は自信を持てていないのだから、やれることをやってみよう。」と思えてきます。
そして、「失敗したって当然で、もしダメでも何とかなる。命まで取られることはないだろう。」と考えることもできます。
できない理由を挙げていけば自信がなくなっていきますが、できそうな希望に目を向けると自信が湧いてきます。

<心のメンテナンスを>

そして、自信は確立したら揺るがないもの、というより、あるように感じたり、ないように感じたりと揺れ動くものです。
弱ってきたときは心のメンテナンスをすることが大切です。
自信がズタズタになって落ち込んでしまったときは、弱音を吐きそれを誰かに受けとめてもらうことなど、
の心を癒して行動するためのエネルギーをチャージすることも必要です。

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会社に行きたくない<人付き合いが苦手>

「会社に行きたくない」<人付き合いが苦手>

会社に行きたくないと思う理由はさまざまですが、「人付き合いが苦手で会社に行きたくない」というご相談を受けることがあります。

周囲の人とうまく関係を築くことができずに職場でいつも孤独、先輩や同僚に相談できる人がいない、そのため仕事でミスをしてしまうというような内容や、小さい会社で社長に対して委縮して仕事上のやりとりにも支障があるといったようなご相談です。



接客業や営業ということではなくても、ほとんどの仕事は人と接してコミュニケーションをしながら進めていく必要があります。

上司や先輩、同僚、後輩、他部署、取引先、お客さん、・・・とさまざまな関係者がいます。
特に環境が変わったときは、それぞれの人と関係を築いていかなくてはなりません。

学生から就職して社会人になったときは、それまでの人間関係に比べて、多くの人としかもさまざまな立場の人と接することになります。

転職したときは、新たな環境で新たな人たちと関係を築いていくことになります。

社交的で人と接するのが好きな人や、人と接することが苦ではない人にとっては、大きな障害にはならないでしょう。

しかし、人付き合いが苦手な人にとっては、かなり苦痛なことであり、それが「会社に行きたくない」要因となることがあります。

また、それまでは職場の人間関係は問題なかったのだけれども、ちょっとした行き違いによって会社の中で孤立してしまい、そこからうまく対処できず、「会社に行きたくない」ということにつながるケースも聞きます。

さらに、人間関係に悩んで職場を変えるもののうまくいかずに仕事を転々とするというケースもあります。

<人付き合いが苦手>

小さい頃から内向的で人付き合いが苦手で、という方が社会に出てこのような問題にぶつかることが多くあります。

ずっと苦手意識を抱えながらも、人付き合いを学ぶ場もなく、そのまま来てしまい、どうにも身動きが取れなくなってしまいます。
周囲が協調的な人ばかりのときはよいのですが、攻撃的な人がいたり合わない人がいると、問題が顕在化してしまいます。

そもそも、人付き合いが苦手というのはどういうことなのでしょうか?

多くの人は、たとえ交友関係の狭い人でも、仲のよい友人や気兼ねなく話せる友人が1人や2人はいるのではないでしょうか。

そんな友人いないよという方でもよくよく聞いてみると、まったくゼロということは稀なことです。
恋人や配偶者のいる人もいるでしょう。

そうすると、どんな人とも付き合うのが苦手ということはありません

一度に多くの人と接するのが苦手、いろいろな人と接するのが苦手、初対面の人が苦手といったように、いつどんな場面でも人と接するのが苦手というわけではないと言えます。

「人と接するのが苦手」と全部苦手と考えるとどうしようもないように思えてしまうかもしれませんが、どういう場面でどういう人と接するのが苦手なのかということをハッキリさせると、人付き合いが苦手ではない場面もあるんだと安心できます。

また、あまり知らない初対面の人が苦手だったら、どうしたらいいかと対処が考えやすくなります。

<自分のことを知ってもらう>

人付き合いが苦手という場合、周囲と接する頻度が少ないので、周囲はその人のことがよく分からずにあまり接しようとしません。
そうすると、さらに周囲と接する頻度が少なくなるという悪循環に陥ってしまいます。
自分では自分のことはよく分かっているつもりですが、周囲には伝えなければ、どういう人間でどういうことを考えているのか分かりません。



どんなことで困っているのか、どういうことを望んでいるのかを伝えることができれば、周囲からサポートを得ることも期待できます。

ですから、周囲の人との良好な人間関係を築くには、自分のことを知ってもらうことが大切ということになるのですが、
人付き合いが苦手という人には、自分のことを話す、自分の考えていることを話すのが苦手というケースも多くあります。

そういう方でも、カウンセリングによって、自分の思いを言えるようになっていきます。

その人により、いろいろな原因があり、いろいろな方法があるのですが、ここではその1つをお伝えします。

上司や先輩など、仕事上でこうしてほしいと思うことや、こういうことはやめてほしいと思うことがあるとします。

その中には、とても言いにくいこともあれば、ちょっと言いにくいこともあるでしょう。

言いにくいことの中でも一番言いやすいことを、できるだけ言いやすい状況のときに(相手の機嫌がいいときなど)言ってみることです。

すると、小さいことでも言えたことによって自分の苦手意識も変わってきます。

実際に、クライアントで、従業員が数名という会社に勤めていて、とても威圧感のある社長に委縮してしまうという方がいらっしゃいました。

社長は一方的に指示をして、質問をしたいと思ってもそれを聞いてくれる暇なく電話を切られてしまう。

確認不足のためにミスが起きても、その配慮もなく怒られました。

その方はもともと人付き合いが苦手な上に、そのような社長もとで仕事をしなければならず、頭痛など体調面の不調が出てきて、会社にも行きたくなくなってきた。

そのような社長でも、ときどき心配して電話をくれることがありました。

そこで困っていることの中で比較的言いやすいことを伝えたところ、社長は聞き入れてくれて、クライアントの方の気持ちも少し楽になりました。


<「人付き合いが苦手」のいいところ>

「人付き合いが苦手」というと悪いことのように思いますが、悪いことばかりでしょうか。

ものごとには表と裏があるように、「人付き合いが苦手」ということも見方を変えれば悪いことばかりではありません

それでは、どのように見方を変えることができるでしょうか。

1人の時間を大切にできる

奥ゆかしい、謙虚

コツコツと努力する

人の話を聞くのは苦痛ではない

など、他にもさまざまな見方ができるでしょう。

このようにものごとの見方や受けとめ方を変えることを「リフレーミング」と言います。

そして、見方を変えると長所が見えてきます。

その長所を伸ばすことが大切です。

話をするのが苦手だと思ったら、話を聞くスキルを磨くのも1つの方法です。

あまり上手に話をできなくても、相手の話に耳を傾けてじっくり聞くことができると、相手との関係を築いていくことができます。

自分の良さを見つけていくと、自己承認していくことにつながります

自分で自分のことを認める、褒めることです。
職場の中で自己承認できると、会社に行きたくない気持ちは乗り越えられるものとなるでしょう。


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会社に行きたくない、人付き合いが苦手についてのご相談は、
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やる気が出ないとき 「なんとなくやる気が出ない」

「やる気が出ない…」と思うときがありますか?

「やる気が出ない」と一言で言っても、いろいろな状況がありますよね。



イヤなことがあってやる気が出ない、

上司に注意されて落ち込んでいる、

職場に苦手な人がいて仕事に行きたくない

など、自分でもやる気の出ない原因が分かっている場合もあります。



それに対して、

「なんとなくやる気が出ない」

という場合もあります。



あなたはどうでしょうか?



ここでは、「なんとなくやる気が出ない」の原因と対処について、

ご説明したいと思います。


<無気力>

「なんだか今日はだるいなあ」

「なんか今日は眠いなあ」

そのように思う日もありますよね?



体調やコンディションがよくなくて、「なんとなく気力が湧かない」日もあります。

遅くまで仕事をした次の日、

夜更かしをした次の日、

大きな仕事が一段落して疲れがどっと出たとき。

そんなときは、可能であればゆっくり休んで体調を整えましょう。



「なんとなくやる気が出ない日もある」ということでしたら、

体調や体力の問題かもしれません。



「なんとなくやる気が出ない」状態が続いていませんか?

いわゆる「無気力」な状態です。



「無気力」なとき、心の中ではどのような言葉が巡っているでしょうか。

「どうせやってもムダだ」

「やってもうまくいかない」

「どうせ大した結果は得られない」

心の中ではこのような考えが巡っています。


<惰性でテレビやゲームを…>

かく言う私も、以前はかなり「無気力」の傾向が強い人間でした。

特にやりたいこともなく、興味のわくことも少なく、
惰性でテレビやゲームに興じる、

そんな状態でした。



当時は自分の心を見つめることはなかったのですが、

振り返ってみると、

「どうせやりたいことを探しても見つからないだろう」

「どうせ自分がやっても失敗するだろう。それで恥をかいたり苦労するのは嫌だ」

「仮にうまくいったとしても、別に注目されることもないだろう」

心の奥ではこのように考えていました。



このように文章にすると、なんてネガティブで消極的な考えかと思うかもしれませんが、

当時の私は「意識せずに」このような思考になっていました。



特に小さい頃から成功体験が少なかったこともあって、

うまくいって喜びや達成感を感じるイメージを持つことができませんでした。

<先読みの誤り>

以前の私が思っていた

「どうせやってもうまくいかない。失敗する」

「うまくいっても誰からも注目されない」

という考えは正しかったのでしょうか?



うまくいくかどうかは大概の場合、やってみないとわかりません。

うまくいかないこともあるかもしれませんが、うまくいくこともあります。



うまくいったときに、誰かから褒められるかどうかもそうなってみないと分かりません。

むしろ、テストでいい点を取った、部活で活躍したなどの場合、誰一人として褒めないことの方が少ないでしょう。



私は未来を悲観視して、うまくいかなかったケースや誰からも認められないケースばかりを見ていたことになります。

こういった考えを認知行動療法では「先読みの誤り」と言います。



「先読みの誤り」は、「不幸しか写らない水晶玉の前に座った占い師のようなもの」とたとえられます。

私が未来を考えたときに見ていたのも、「不幸しか写らない水晶玉」でした。

もしあなたが「なんとなくやる気が出ない」状態であるなら、

あなたの見ている「水晶玉」には、不幸しか写っていませんでしょうか?


<自動思考>

「どうせやってもうまくいかない」「やってもしかたがない」かどうかは、やってみないと分からない。

うまくいくかもしれないし、大きな喜びや満足を感じるかもしれない。

客観的に見ればこのように言えるでしょう。

ただ、「そうだろうけど…」「そうは言ってもなあ…」という気持ちが残りませんか?



「先読みの誤り」のような考え方は、「認知のゆがみ」と言われます。

「認知」というのは「考え方のクセ」であり、「自動思考」なのです。

つまり、「悪い結果ばかり考えよう!」と思って考えているのではなく、

自動的に悪い結果やマイナス面ばかり考えてしまうということなのです。



以前の私は「なんとなくやる気が出ない」とは思っていましたが、

「どうせ何をやってもしかたがない」という心理があった自覚も薄かったと

振り返って思います。


<「考え方のクセ」に気づく>

さて、ではどうすればよいのでしょうか?



「気合いだ!気合いだ!」と言って気合いでやる気が出ることもあるかもしれませんが、

なかなか長続きしないでしょう。



まずは、自分の「考え方のクセ」に気づくことが大切です。

「どうせやってもしかたがない」

「どうせやってもうまくいかない」

「やっても大した結果にならない」

そのように、不幸しか写らない水晶玉を見ている「先読みの誤り」にはまっていないか振り返ってみることです。

「先読みの誤り」ということがイメージしにくいのであれば、「どうせ思考」をしていないか振り返ってみてください。



この「考え方のクセ」は「クセ」というだけあって、根深いものなんですね。

また、深層心理として、このように考える「理由」もあるのです。

すこし複雑になってしまうかもしれませんが、ご説明します。

「どうせやってもうまくいかない」という考えは、

うまくいかなかったときに「やっぱりうまくいかなかった」と安心できるんですね。

「うまくいくかもしれない」と思って、うまくいかなかったときは失望がありますので、

最初から「うまくいくわけない」と思っておくわけです。



私の場合、「考え方のクセ」を自覚することで、

「どうせやってもうまくいかない」と無気力な気持ちが広がるときに、

「自分は『どうせやってもうまくいかない』とマイナス面ばかり見ている」と気づくことができました。

すると、心の中で「プラス面もあるはずだよな」とポジティブな材料を探しはじめるんですね。



他にも、こういった場合の「やる気を出す」ための方法として、

「うまくいった場合のことをイメージする」

「まずは行動をしてみる」

「小さな成功体験を重ねていく」


このような方法がありますが、まずは自分の「考え方のクセ」を知ることが大切です。



最後に、「なんとなくやる気が出ない」ということにも、「レベル」があります。

「何かと消極的になってしまう」というレベルもあれば、

「やる気が出なくて、仕事や学校を休みがち」というレベルもあります。

特に後者のような場合は、心理カウンセリングにてご相談されることをお勧めします。

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「会社に行きたくない」とき

「会社に行きたくない」

会社に勤めている人、勤めたことのある人であれば、

一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

もしかすると、いまそのように思っているかもしれません。



一言で「会社に行きたくない」といっても、いろいろな心境があります。

「会社に行くのは面倒くさいなあ。

でも、やることもあるし稼がないといけないから行こうか」

という「会社に行きたくない」もあれば、

会社の最寄の駅につくと足がすくんでしまう

という「会社に行きたくない」もあります。



また、「行きたくないなあ」と思う日もある(特に日曜日や月曜日とか)かもしれませんし、
ほぼ毎日「行きたくない」という気持ちが出てくるかもしれません。

<原因は何でしょうか?>

「会社に行きたくない」と思う原因は何でしょうか?

これも人それぞれ、いろいろなケースがあります。

会社の人間関係がうまくいっていない

上司との関係が悪い

出たくない会議がある

仕事内容が覚えられない

通勤電車が混んで時間もかかるので苦手

とても忙しくて仕事のことを考えると憂うつになる

仕事が暇すぎてつらい

そもそもやりたい仕事ではない



このように、「会社に行きたくない」原因が思い当たることもあれば、

「原因が自分でもよく分からない」場合があります。

会社の人間関係が悪いわけもでないし、仕事内容が嫌というわけでもない、

すごく忙しいというわけでもない。

それでも毎日「仕事に行きたくない」と思ってしまうということがあります。



この場合、自分では気づいていないだけで仕事に行きたくない原因があるケースや、

直接の仕事以外のことが原因になっているケースもあります。

<怠けたい心は誰にでもある>

楽をしたい心や怠けたい心、遊びたい心は誰にでもあります。

とても頑張り屋に見えるあの人だって、

いつも元気一杯に見えるあの人だって、

そういう心はあります。



なぜそんな当たり前のことを書くのかと言いますと、

「会社に行きたくない」と思う自分を責めて、

罪悪感を感じてしまうことがあるためです。



もちろん努力することや頑張ることは素晴らしいことです。

でも、自分を責めて「自分はダメな人間だ」と罪悪感を感じても
いいことはありません。



特に原因がよく分からない場合に、自分を責めてしまいます。

必要なことは、自分を責めることではなくて、

自分の心と向き合って、原因を知ること
です。


<「サザエさん」が流れると…>

日曜日の夕方、楽しかった週末も終りに近づいてきました。

土曜日は出掛けて、日曜日はゆっくりして、

仕事のことなんて忘れて休みを満喫していました。



そんな週末も早いもので、日曜日の夕方となり、

テレビからは「サザエさん」のオープニングが流れてきます。



「もう休みも終わりか…」

「明日から仕事か…」

そう考えると憂うつになります。



「サザエさん症候群」という言葉を聞いたことがありますか?

上記のように、「サザエさん」を観て、もうすぐ休日が終わり明日から仕事

という現実を思い知らされて、憂うつになることを言います。

ひどい場合は、頭痛やめまいなど体調面に症状が現れることもあります。



「サザエさん症候群」という名前がついていますが、

必ずしも「サザエさん」を見なくても、休日の終りに憂うつになることを

このように言われます。



このように名前がついているように、多くの人が感じることです。

だからこそ、「会社に行きたくない」という気持ちが起きたとき、

「こんなことを思う自分はダメだ」と自分を責めるのではなく、

「どうしてそう思うのか」自分の心と向き合ってみてください。



どうしてそう思うのか分からない、体調も悪くなってしまう、

実際に月曜日によく休んでしまうなどの場合は、

カウンセリングにて相談してみてください。


<無理をしない>

「無理をしない」と言いますのは、「行きたくない」と思ったら、

「すぐに休んだ方がいいですよ」ということではありません。



自分一人で無理をしない、ということです。

自分を責める気持ちがある場合などは、なかなか人には言いにくいかもしれません。

「こんなこと思っていていいのか…」と思うかもしれません。

いいんです。誰だってそう思うことがあるのですから」



「会社に行きたくない」という気持ちや「サザエさん症候群」は、

うつ病や出社拒否症など可能性もありますので、

一人で無理せずに、相談をすることが大切です。

特に体調にあらわれている場合は、できるだけ早く相談してください。



自分にムチ打って頑張って走ることは大切ですが、

足がくじいているまま走っていると、状態はますますひどくなります。

足がくじいている場合は分かりやすいのですが、

心の状態は目に見えないため、なかなか分かりにくいものです。

第三者による診断が大切です。


<パターン化する>

「会社に行きたくない」という気持ちに対して、役に立つ方法を1つ紹介します。

もちろん万能ではありませんし、上記のような場合は相談をしてください。



それは「パターン化する」ということです。

会社に行く日について、

朝、起きる時間、

起きてからまずすること、

次にすること、



と、家を出るまでの行動をパターン化するのです。


こうすると、朝起きてしまえば、家を出るまでの行動が自動化されます。

単純なことではありますが、人間は「習慣の動物」と言われるように、

習慣になってしまうと、よくも悪くもそれが定着するものです。

よければ、ぜひ試してみてください。

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正当に評価されない、意見が通らない

職場のストレスの中で、
「私は正当に評価されていない」
「全然意見が通らない」
ということを言われる場合があります。

場合によっては、それが原因で「会社を辞める」という方もいらっしゃいます。

そういう方のお話を聞かせていただくと、
「正当に評価されていない」という具体的な根拠がないことや
「全然意見が通らない」といっても提案したのは1回か2回
ということがあります。

もちろん、同じ部署の中で1人だけ不当な評価をされていることや、何度となく提案しても意見が通らないということもあります。

ただ、お話を聞かせていただくと、
自分で決めつけたり思いこんでいたりして、
自分で自分の可能性を閉ざしてしまっていることが多いように感じます。

「どうせ意見しても通らない」
「どうせ正しく評価なんてされない」
という気持ちが心の底にあるようです。

「どうせ○○してもしかたがない」というのは、よく聞く言葉です。
「どうせやってもしかたがない」
「どうせあの人に言ってもしかたがない」
「どうせやっても何も変わらない」
などなど。

ただ、本当に言っても何もならないのでしょうか。
本当にやっても何にもならないのでしょうか。

未来を先読みして決めつけてしまっているだけかもしれません。

これらは、「どうせ」思考と言われ、
認知のゆがみであると言われます。

「どうせ~」と考えることは、自分に対する言い訳になり、楽なときがあります。
ただ、それは自分の可能性や自分自身を否定することにもなります。

「どうせ~」という心の声が出てきたときは、
「どうせ~」「どうしたら~」に置き換えてみると、自分自身の可能性が開けてきます。

「認められてない」「意見が通らない」と思うときは、
「どうせ思考の罠」にはまっていないか振り返ってみてください。

なお、自分が「どうせ~」と思ってしまっているのか、
十分に言っているが認められないか判断がつかないようなときは、
周囲の人や第三者の意見を聞いてみることをお勧めします。

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職場ストレスのカウンセリングは、
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相手の相談や悩みを聴くときに大切なこと

・傾聴(けいちょう)

「傾けて聴く」とありますように、心を傾けてしっかりと聴くということです。

ちなみに、心を傾けて聴こうとすると、体も傾けて(相手の方をちゃんと向いて)
聴こうという姿勢になります。

「アクティブ・リスニング」とも言われます。積極的に聴くことを意味します。

耳から入ってきた音声をただ聞き流すのではなく、相手の気持ちや感情を
汲み取って聴きます。


そして、相手の言葉を否定することなく、そのまま受け止め、相手の気持ちや感情に共感します。

傾聴の中にも、「うなずき」や「あいづち」などのスキルがあります。

<こんな時に>

会社の同僚や部下、友達、恋人、夫婦間などで、相手が悩みや相談を打ち明けてきたときに、
傾聴を行って聴くと、
相手は「聞いてもらった」と感じて、それだけでスッキリすることがあります。

また、相手は聞いてもらっていると感じるので、どんどん話してくれます。

聞いている自分も相手の気持ちをより深く理解することができます。

人間関係が悪い場合、そもそもお互いの話を「聞いていない」ことが少なくありません。

この傾聴を心がけるだけでも、人間関係が大きく改善されることがあります。


・うなずき

傾聴のスキルの1つです。

「うなずく」という言葉は日常でも使うように、相手の話にうなずくことです。

相手に「あなたの話を聞いてますよ」というメッセージを送ることになります。

もちろん首をただ上下に振ればいいということではなく、相手の話に合わせてうなずきます。

ちゃんと相手の話を聞いていないと、話に合わせてうなずくことはできませんので、
しっかり相手の話を聴くことになります。

話をしている相手に「ちゃんと私の話を聞いてくれているんだな」という安心感を与えます。

<こんな時に>

相談や悩みに限らず、相手の話を聴くときの基本といってもいいでしょう。

当たり前のように思われるかもしれませんが、うなずきがなされていない例を多く聞いてきました。

パソコンに向かったまま話を聞く上司、新聞に向かったまま話を聞く夫、
テレビに向かったまま話を聞く親。

いずれもうなずきどころか、相手に体を傾けてさえいません。

「最近、部下(恋人、子供など)が話をしてこないな」と思ったときは、自分の態度を振り返ってみると、
うなずいて聞いていないことがあるかもしれません。




<応用編>

一言で「うなずき」といっても、いろいろなバリエーションがあります。

「うんうん」とはやくうなずく、「うん、うん」とゆっくりうなずく、「うんうんうんうん」と何度もうなずく。

(文章では伝わりずらいかもしれませんが、ニュアンスは分かっていただけますでしょうか)

「うんうん」とはやくうなずくことによって、「続きを聴きたい」と話を促すメッセージにもなります。

「うん、うん」とゆっくりうなずくことによって、相手の悲しい気持ちを「受けとめましたよ」というメッセージにもなります。

「うんうんうんうん」と何度もうなずくことによって、「それ分かります!」といったメッセージにもなります。

これ以外のバリエーションもあると思います。また、同じようなうなずきをしても、場面や状況によっても相手に与える印象は異なります。

「うなずき」といっても奥が深いものです。



・あいづち

傾聴のスキルの1つです。

「あいづち」という言葉も日常で使われるように、相手の話に相槌をうつことです。

「はい」「ええ」「そうですね」「なるほど」など、あいづちのうち方はいろいろあります。

あいづちによって、相手の話や気持ちを受けとめることになります。

相手は「自分の話を聞いてもらっているな」「話をしていいんだな」といった気持ちになります。

そして、そのときの相手の気持ちを受けとめるだけではなく、相手の存在自体を認めることになります。

つまり、「この場所にいていいんですよ、たっぷり話をしていいんですよ」というメッセージになるのです。

特に、悲しい気持ちを抱えている人、不満をためこんでしまっている人、悩んでいる人にとっては、
うなずいて話を聞いてくれることによって、安心や安堵になり、気持ちを開放しやすくなります。

うなずきやあいづちは簡単受容とも言われます。

<応用編>

あいづちにも多くのバリエーションがあります。

「はい」「うん」「ふーん」「ええ」「そうそう」「ほお」「そうですね」「そうなんだね」「なるほど」「たしかに」など。

親しい間柄でビックリするような内容のときは、「マジで!?」「ホントに!?」「スゴイ!」「えーっ」「ウソー」といったあいづちもあります。

さらに、たとえば同じ「ええ」でもいろいろなバリエーションがあります。

「ええっ」と言えば、驚きを表します。

「ええ…」と言えば、戸惑いを表すでしょう。

「ええ?」と言えば、質問・疑問や聞きかえしにもなります。

(文章では伝わりにくいかもしれませんが、ニュアンスだけでも伝わればと思います)

あいづち1つで、相手がどんどん話してくれることもあれば、話がまったく続かないことにもなります。

ビジネスでも恋愛でも「なかなか話が続かないなあ」というときは、自分があいづちをしているか、
あいづちをしていても気持ちがこもっているかを見直してみると、解決のヒントがあるかもしれません。



・リフレイン(繰り返し)

相手の言ったことを繰り返すことです。

繰り返しともリフレインとも言います。

広く言えば、傾聴のスキルの1つです。

相手の言ったことを繰り返すといっても、まるまる全部繰り返すわけにいきませんから、ある言葉を取り出して繰り返すことになります。

リフレイン(繰り返し)をすることで、「あなたの話を聴いていますよ」「あなたの話を理解していますよ」というメッセージとなります。

そして、話している相手は、リフレイン(繰り返し)された言葉を聞くことで、意識がその言葉に向くことになります。



たとえば、左側をAさん、右側をBさんとします。

Aさん「昨日、先輩のCさんから仕事を丸投げされて腹が立って」

Bさん「腹が立ったんだね」

Bさんがこのようにリフレインすることによって、Aさんはその言葉を聞きます。

それにより、Aさんには、腹が立った気持ちやそのときの感覚が思い起こされます。

そして、自分の感情に意識が向かい、そのときの感情をさらに話すかもしれません。

Bさんが「あのC先輩が」と繰り返すと、その言葉を聞いたAさんはCさんのことをさらに思い起こします。

すると、Cさんの悪口などが続くかもしれません。

このように、リフレインする言葉によって話の展開が大きく変わります。

相手が不安や不満、マイナスの感情をためこんでいるとき、感情の言葉をリフレインすると、気持が開放されやすくなります。

<ワンポイント>

リフレインの簡単な方法としては、相手が最後に言った言葉を繰り返す方法があります。

上の例のように、「昨日、先輩のAさんから仕事を丸投げされて腹が立って」と言われた場合、「腹が立ったんだね」と返します。

これは、日本語の場合、「○○があって××と思った」というように気持ちや感情が文章の最後に来ることが多いため、
最後の言葉を繰り返すと、相手の感情の言葉を繰り返すことになりやすいのです。

<注意点>

日常会話においては、リフレイン(繰り返し)を使いすぎると、不自然な会話になってしまうことがあります。

自然にできるようになると、リフレインの上級者と言えるかもしれませんね。


・要約

「要約」とは、言葉のとおり、相手の話したことをまとめて伝え返すことです。

話している相手は必ずしも頭の中がまとまって話しているとは限りません。

特に、悩んでいることや迷っていることを話すときは、自分でも何を言っているか分からなくなるようなことはよくあります。

そのようなときに、聴き手が「いま話してくれたことは、こういうことですね」と要約してくれると、
話し手は頭の中が整理されます。

そして、整理されたことで気づくこともあります。また、その先に考えが進むこともあります。

「話があちこち飛んで考えがまとまってないんじゃないかな」「同じ話が堂々めぐりしているな」と思われるときは、
話をまとめて返してあげると、相手の気持ちや考えがスッと整理されることがあります。

<こんな時にも>

少し目的は異なりますが、ビジネス上でこの「要約」に近いことはよく行われますよね。

「いまおっしゃったことは、こういうことでよろしいですか?」のように、相手の意見や要望などを確認するときに使われます。

ただ、基本的なスキルでありながら、これが抜けてしまって、後から意見の食い違いが起きることが少なくありません。

話した方は「言わなくても分かってくれているだろう」と思い、聞いた方は「わざわざ確認すると『そんなことも分かってないのか』と言われないかな」
などと考えて、怠ってしまうことがありますが、お互いのリスク低減のためにも確認をしておいた方がよい場面が多いでしょう。

そのようなときに確認しやすくなる方法として、「確認させていただきたいのですが、よろしいですか?」と一言添える方法があります。

こう言われてNoという人はまずいませんので、グンと確認しやすくなります。

プライベートでも、恋人や夫婦間などで大事な話をするときは、「いま言ったのは、こういうことだよね?」と確認しておくと、
ケンカが減るかもしれませんよ。


相手を説得したいとき、説得されたくないとき

・ドアインザフェイス(Door in the Face)

これは、相手に何か要求するときに、最初は、相手が断るような負担の大きい要求をします。(仮に要求Aと言います)

相手がそれを断った後に、最初より相手にとって負担が少ない要求をします。(仮に要求Bと言います)

それにより、最初から要求Bを求めるよりも、要求が通りやすくなるというものです。

これは、相手が断ったことによって「断って悪かったなあ」という意識が起き、さらに負担の少ない要求をするという譲歩を行うことによって、
「自分も譲歩しないと悪いなあ」という意識が起きるためです。

“Door in the Face”という言葉は、”shut door in the face”(顔の前でドアを閉める、門前払いをする)という言葉から来ているように、
断られるところから譲歩を引き出そうというものです。

<こんな時に>

この「ドアインザフェイス」は、日常生活やビジネスにてよく使われています。

たとえば、買い物をして値切りたいとき。

1万円の商品を9000円くらいで買いたいと思う時に、最初から「9000円になりません?」と言うのではなく、
「8000円になりませんか?」などと言います。

店員さんに「8000円はちょっと…」と言われてから、「じゃあ、9000円ならいいですか?」と要求します。

こういうときも、「ドアインザフェイス」のスキルを使っています。

また、ビジネス上の営業の提案にて、10万円で販売したいと思うときに、最初から10万円で提案すると、
クライアントから値切られて9万円や8万円になってしまうかもしれません。

そのようなときは、まずは12万円ぐらいで提案することもあるでしょう。

(もちろん不当に高い金額をふっかければいいということではありませんので。不当に高い金額であれば、
他社を選ばれてしまうということもあるでしょう)

ビジネスの場面では、「ドアインザフェイス」を使われる場面も多いため、

ビジネスマン(ウーマン)としては、必須のスキルといっていいかもしれません。

<注意点>

何か購入しようとするときに、相手がふっかけてくることがあるでしょう。

たとえば、海外を旅行するとき、旅行者と見ると通常より高い金額をふっかけてくることがあります。
「こいつは分かっていないだろう」と思うから、ふっかけてくるわけです。

このようなときは、相場を知っていることが大切です。

こちらがよく分かっていない状況のとき、大きなドアインザフェイスをしかけられているかもしれません。

そのことについての情報を知ること、信頼できる人に確認することが大切でしょう。



・フットインザドア(Foot in the Door)

これは、ドアインザフェイスとは反対に、
相手に何か要求するときに、最初は、相手が受け入れやすそうな負担の小さい要求をします。(仮に要求Cと言います)

相手がそれを受け入れた後に、最初より相手にとって負担の大きい要求をします。(仮に要求Dと言います)

この要求が受け入れられた後、さらに大きな要求をすることもあります。

それにより、最初から要求Dを求めるよりも、要求が通りやすくなるというものです。

これは、相手の要求を受け入れたことで、次の要求を言われたとき、その要求を拒否することは
前の要求を受け入れた自分を否定することのように思い、
「まあ、いいか」と自分を正当化する意識がはたらくためです。

“Foot in the Door”という言葉は、ドアに足を踏み入れた状態です。
営業で訪問した人が、「ちょっと話だけでもいいですか」と足を踏み入れるように、
「話を聞くだけ」「ほんの数分だけ」といって要求を求めることを表しています。

<こんな時に>

この「フットインザドア」も、日常生活やビジネスにてよく使われています。

たとえば、営業の仕事では使われるケースが多いと思います。

「話を聞くだけでも」「あいさつだけでも」「パンフレットを見ていただくだけでも」などと言います。

特に面識のない相手の場合、「何か不要なものを売りつけられるのではないか」「だましてくるのではないか」
といった不安や疑念を持つものです。

商品やサービスを購入してもらいたいとき、モノにもよるでしょうが、最初から「購入してください」と言って購入されることは少ないでしょう。
ちゃんとその商品やサービスを知っていただいた上で購入してもらうという意味でも、必要なプロセスになります。

恋愛でも使えるケースは多いと思います。

まだ相手が自分のことをよく知らないうちに、「付き合ってください」と言ってもなかなか受け入れられないものです。

そこで、「みんなで飲みませんか」「ご飯でも食べにいきましょう」などと、相手が受け入れやすい提案をします。

相手の気持ちに合わせて、適切な「フットインザドア」を使えることは、モテる要素でしょう。

<注意点>

訪問販売や勧誘などで、この「フットインザドア」を巧妙に使ってくることがあります。

最初は「話を聞くだけ」「見るだけでいいですから」と言われていたのが、
いつの間にか高額の商品を買わされていた、契約を結ぶ話になっていたということがあります。

そのようなときは、言葉通りの要求だけでなく、相手の意図がどこにあるのか、相手の本当の要求は何か
に気を配る必要があるでしょう。






・知覚のコントラスト

コントラストとは、対比ということです。

ぬるいお湯であっても、直前まで冷たい水の中に手を入れていた場合は、熱く感じる。

このような経験をされたことがあるのではないでしょうか?

人の心理においても、同様の動きがあります。

たとえば、不動産を探している人に対して、はじめにみすぼらしい物件(A)を見せてから、
それよりはマシな物件(B)を見せることがあります。

これによって、最初から(B)の物件を見せるより、(A)を見せてから(B)の物件を見せた方が、
その対比によって、(B)の物件がよりよく見える、という効果を狙ってのことです。

このようなことを「知覚のコントラスト」と言います。

他にも、スーツなど高価な買い物をした後に、ベルトやアクセサリーを勧められて、いつもより安く感じたことはありませんか?

これも「知覚のコントラスト」効果です。

高い金額の品物を見た後は、それとの対比で、それより低い金額の品物は「より安く」見えてしまうのです。

<こんな時に>

不動産やスーツの例を出しましたように、販売や営業の際によく使われます。

他にも、車を買った後にカーナビが安く見えて、考えていたよりもいいカーナビをつけてしまったなど、

「知覚のコントラスト」がはたらいていたり、それを販売や営業に活用している例は多くあります。

また、販売だけではなく、人材育成の場面などにも使われます。

部下に、ポジティブなこと(相手を褒める、評価するなど)とネガティブなこと(注意する、叱るなど)の両方を伝えたいときに、
まずは注意をして、その後に褒めた方が、対比でよりうれしくモチベーションが上がると言われます。

<注意点>

どうしても人は比較の中で考えたり選んだりしますので、「知覚のコントラスト」がはたらくものだということを
意識しておくとよいと思います。

みすぼらしい物件を見た後は、普通の物件がよく見えるものですし、

高価な買い物をした後は、小物がより安く見えてしまうものです。

後で冷静になったときに「しまった…」と思わないよう、特に高価なものの場合は、「知覚のコントラスト」を踏まえた上での判断が大切です。

また、相手のモチベーションを上げるために活用することはいいことでしょうが、
自分を相手の思いのままに動かしたいという意図で使うことは慎みたいものです。

他のスキルも同様ですが、スキルを活用する動機や気持ちが大切です。

変えられるものと変えられないもの

あなたは、仕事をしているときに、どんなことでイライラしたり、腹が立ったりしますか?
急に仕事を依頼されたとき、やった仕事が認められなかったとき、顧客や取引先から理不尽なことを言われたとき、など人それぞれあるでしょう。

私は、以前、他人が自分の思い通りに動かないときに腹を立てていました。

部下が自分の指示した通りに行動しない、後輩が自分のアドバイスを受け入れない、上司や先輩が自分の意見を認めてくれない、など。

「自分は正しい、相手は間違い」と一方的に決めつけて、相手を自分の思う通りに変えようとしていました。
いま思えば、変えられないものを変えようとしてイライラしていたわけです。

人をコントロールしようとしながら、実は自分自身をコントロールすることができていませんでした。
自分自身をコントロールすることをセルフコントロールと言います。
このセルフコントロール力を高めるには、「変えられるもの」と「変えられないもの」を分けて、「変えられるもの」にエネルギーを集中することが
大切です。

では、「変えられるもの」と「変えられないもの」にはどのようなものがあるでしょうか。
リンクアンドモチベーション代表の小笹氏はこれを以下のように分けています。

<変えられるもの>
・自分
・思考
・行動
・未来

<変えられないもの>
・他人
・感情
・生理反応
・過去

「他人を変えようとする前に、まず自分が変わる必要がある」ということはよく言われることです。
アメリカの精神科医エリック・バーンも「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。」という有名な言葉を残しています。

さて、相手が自分の言った通りに動かない場合、そこには何らかの「理由」があります。
私の場合、それを頭ごなしに否定して、一方的に自分の要望だけ伝えても、相手は動かなかったわけです。
その後、心理学を勉強して、経験を積むことで、自分の接し方・要望の伝え方・指導の方法などを見直していきました。
そうやって自分が変わることによって、相手も変わっていきました。

上記の「変えられないもの」は、もっと踏み込んで言うと、「変えられないとまずは考えた方がいいこと」となるでしょう。
なぜなら、それらは「変わらないもの」ではなく、自分が変われば変わるものだからです。
自分の相手に対する言動が変われば、相手の反応も変わります。
考え方が変われば、起きる感情も変わってきます。
未来に対する気持ちが変われば、過去の出来事の解釈も変わってきます。

「変えられないもの」を変えようとして、そこにばかりエネルギーが注がれると、自分に対する信頼感や自信も損なわれてしまいます。
「変えられるもの」にエネルギーを注いでいくと、自分を認める気持ち、自己肯定感や自己効力感も上がっていくことになるのです。

「変えられるもの」の中に「思考」があります。考え方であり、ものごとの受け取り方です。

以前の私は、部下や後輩に対して、「自分がこう言ったのだから、相手がそうするのが当たり前だ」
「なぜ言った通りにしないんだ」と、相手の言い分も聞かずに一方的にそう考えていました。
会社で意見が対立したときも、反対意見を検討することもせず、「自分の意見にすべきだ」と押し通していました。

そして、自分に対しても他人に対しても、「少々体がつらくても頑張るべきだ」「これぐらいできて当たり前だ。できなければならない」と考えて、そのように言っていました。

このような考え方を「すべき思考」と言います。
そして、これは「認知のゆがみ」といって、生きづらい「考え方のクセ」と言われます。

もちろん、「~すべき」「~しなければならない」ということがすべて悪いということではありません。
しかし、それにとらわれ過ぎると、すべきことをできていない相手が許せなかったり、しなければならないことができていない自分を責めることになってしまうのです。
そして、自分を責める気持ちがひどいと「うつ」にもつながります。

以前の自分では一生懸命なつもりだったのですが、振り返ると、空回りしていました。
自分は腹を立ててばかりいて、部下や後輩たちにもつらい思いをさせてしまいました。

自分言う言葉や頭の中で考える言葉に、「~すべき」「~しなければならない」が多い場合は、以前の私と同じように、「すべき思考」が強いかもしれません。

「思考」は「変えられるもの」と書きましたが、「考え方の『クセ』」とあるように、これまでずっとその考えで生きてきたわけですから、なかなか簡単には変えられないかもしれません。

そこで、まずは「自覚すること」がセルフコントロールの第一歩になります。

「~すべき」「~しなければならない」という、自分で決めた枠にとらわれて苦しんでいないか、自分で定めたハードルに届かなくて悩んでいないか、自分自身を振り返ることが、まず大切なことです。

私がさせていただく、カウンセリング・セッションでも、まず「気づくこと」を重視しています。
そして、自分自身が自分のことを認めて、自分の行動や意識を変えて、心を整えて安定する「セルフコントロール」を育むようにしています。


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